バンブーロッドの取り扱いについて

ティップの曲がりや破損を防ぐ方法!

魚を取り込むとき右手にグリップ、左手にランディングネット、そのままネットに魚を入れるとティップは鋭角に曲がってしまいます。これではティップの細い部分には強いストレスがかかり、曲がりグセがついたり、破損したりします。そこでご紹介したいのがこのような方法なのです。

まずリーダーがトップガイド付近までくるようにリールを巻き取ります。次にグリップより20センチくらい上部を右手で軽く握り、魚とリールでバランスをとるようにしてそのまま右手を背中の方へ移動します。やってみると分かりますがこうするとティップが後へ移動して鋭角に曲がらなくなります。そのまま魚を左手のネットへ。簡単ですね。

釣りが終わって竿を仕舞おうとしたらなんとフェルールが抜けなくなって

困ることがあります。そんな時はまず竿や手についた水を拭き取り、手の

シリコンも一緒に拭き取っておきます。竿を持つ手が滑らないことが大切

なのです。竿に輪ゴムをぐるぐる巻いて滑り止めに使えます。そして一気に

抜きます。二人でやると効果的ですがその持ち方は二人向き合うように立ち

それぞれが一人でやるときと同じように持ちます。手が互い違いになりますね。

そして掛け声と共に一気に抜きます。

補修ができるかもしれませんのでなるべくそのままの状態で修理にお出しください。

折れた箇所のささくれが大切ですので無理にクロスバッグに入れずにそっとビニールで

巻いておきます。

差す時はフェルール近くをしっかりと握り、体に対して前後にロッドを構え

ガイドの位置を考えながらゆっくりと差し込みます。抜く時はフェルールより

遠くをしっかり握り一気に力を入れます。どちらも捻らないように注意が

必要です。うまく抜けない時は滑り止めのゴムを利用するとよいでしょう。

フェルールがきつい時にはフェルール用のグリースを少量塗ってから

差し込みます。特にシーズンの初めは錆が出ていることがありそのまま

差し込むと抜けなくなる恐れがあります。金管楽器用のグリース(ハードタイプの

リップスティック状)もフェルール用に粘度が丁度良く使ってみてください。楽器店で入手

できます(450円くらい)。ゆるいフェルールには何も付けずに差し込みます。

長時間ロッドを曲げた状態にしておくと必ず曲がりグセがつきます。

例えばフックキーパーにフライを掛けてリーダーを張りますとティップの

先がお辞儀をするように曲がりますが、このまま数十分以上放置

しますとティップがそのままの形に曲がってしまいますので、リーダー

を張り過ぎないように注意が必要です。

また魚とのファイトが長時間に及んでもロッドが全体に曲がるような

クセが付くことがあります。この場合ファイトの最中にロッドを反対側

(リールが上を向く位置に)へ時々回転させますと曲りを防ぐことが

できます。ロッドを立てかける時はバット部分を使いティップが接触

しないようにしてください。

それでも曲がりがついてしまったら反対側に手で優しくロッドを曲げ、

力よりも時間をかけて慎重に矯正します。直らないときは修理に

お出しください。

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